2歳児がご飯を食べない理由と対策|わが家の実体験と工夫を紹介
朝ごはんを作って、「はい、できたよ〜」と声をかけた瞬間に返ってくる、「これきらい!」「たべない〜!」のひと言。
せっかく頑張って作ったのに、思わず肩を落としてしまう…。そんな日、ありませんか?
2歳頃になると、自我が芽生えてきて「イヤ!」「自分で!」の主張がぐんと強くなる時期。
なかでも、ごはんの時間はまさに“戦場”。食べない、遊ぶ、こぼす…毎食が小さなバトルのようで、終わった頃には親の方がグッタリ、なんてことも。
「栄養は足りてるのかな?」
「偏食がひどいけど、このままで大丈夫?」
「一口も食べない日もあるけど、無理に食べさせたほうがいいの?」
そんなふうに、目の前のことに追われながらも、心のどこかで不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
子育てには正解がないとはいえ、何かヒントが欲しくてSNSやネットを調べても、情報が多すぎてかえって迷ってしまうこともありますよね。
「みんなはどうしてるんだろう?」「私のやり方、間違ってる?」と、自信をなくしてしまうことも。
そこで今回は、2歳児のご飯にまつわる悩みやリアルな体験談をもとに、少しでもラクに、楽しく向き合えるヒントをまとめてみました。
「全部ちゃんとやらなきゃ」と気負わずに、「うちの子に合うペースでやってみよう」と思えるような、そんな気づきや安心を届けられたら嬉しいです。
続きを読んでいただけたら、きっと少し気持ちが軽くなるはずです。
私は2児の父で、現在は会社員として働きながら、平日の夜や週末に育児に奮闘中です。
最初はオムツ替えに四苦八苦していましたが、少しずつ子どもと向き合う時間が楽しくなり、気づけば寝かしつけのプロ(?)になっていました。(子どもより先に寝てしまうこともありますが。。。)
完璧な育児じゃなくても大丈夫。肩の力を抜いて、ちょっとしたヒントや共感を見つけてもらえたら嬉しいです。*執筆時は長男2歳、次男0歳です。
わが家のリアル
いまは、次男の離乳食を毎週末作っています。長男のときも、離乳食作りを楽しんでいました。
料理をするようになって、思うことは、「せっかく作ったのに…」
子どもがご飯を食べてくれないと、心の中にぽっかり穴が空いたような気持ちになります。
栄養のことを考えて、好き嫌いも工夫して、一生懸命作ったごはん。
その一口を拒まれると、まるで自分の思いや努力まで否定されたようで、がっかりしてしまいます。
「どうして?」「何がいけなかったの?」と悩みがぐるぐる巡り、時にはイライラや悲しさに変わることも。
でもこれは、それほどまでに、子どもの健康と笑顔を願っている証なのです。
前はあんなに大好きだったトマト。
嬉しそうにパクパク食べていたのに、今では「いらない」と首を横に振る。
そんな変化に、戸惑いやさみしさを感じてしまいます。
成長とともに好みが変わるとはわかっていても、「また食べてくれたらいいな」と願わずにはいられません。
夕食中、白飯でおにぎりを作り始める子ども。
楽しそうな姿に微笑ましく思う反面、食事マナーや手の汚れが気になり、「やめさせた方がいいのかな」と悩んでしまいます。
注意すべきか見守るべきか、その境界線はとても難しい。
でも、食事を楽しむ気持ちも大切にしてあげたい…そんな葛藤が生まれます。
長男は、まさに“気分屋”タイプ。昨日はモリモリ食べていたのに、今日は一口も手をつけない…。
そんな日が続くと、「体調が悪いのかな?」「わがまま?」と心配になることもあります。
でもきっと、同じように悩んでいるご家庭も多いはず。
子どもって本当にその日の気分や環境に左右されやすいもの。
思い通りにいかないからこそ、日々の小さな“食べた!”が、とても嬉しく感じられますよね。
2歳児はなぜ食べないのか
2歳児が食事を嫌がる理由は、子ども自身の成長過程に根ざした複合的な要因があります。
1. 自我の芽生え(イヤイヤ期)
自分で決めたい、思い通りにしたいという気持ちが強まり、食べ物やタイミング、食べ方までも拒否する傾向があります 。(出典:マイナビ)
2. 感覚過敏や味覚の発達
2歳前後は味覚(味蕾)が発達し、味や食感、匂いに敏感になります。固さや混ざり方など、少しの変化でも不快に感じることがあるため、食事を嫌がる原因となります 。(出典:nobico)
3. 新しい食べ物への警戒心(食物新奇恐怖)
知らない食材に対して恐れを抱く「食物ネオフォビア」の時期で、新奇食を拒む傾向があります。これは自然な発達段階でもあります 。(出典:sciencedirect)
4. 気分・体調・環境の変動
遊びたい、眠い、疲れたなど、その日の気分や体調に左右されやすく、言葉では上手く伝えられず「食べたくない」で表現することがあります 。(出典:マイナビ)
5. 栄養的成長の波
成長のための食欲には波があり、活動量が少ない日やおやつを多く食べた日などは、単純にお腹がすいていないこともあります。(出典:はぐもぐ)
6. 医療的・発達的な要因
ごくまれに、アレルギーや消化器系症状、自閉スペクトラム症(ASD)に伴う感覚過敏などの背景が関係する場合もあります 。(出典:infant & toddler forum)
7. 親の反応による影響
食事をめぐる強いプレッシャーや注意がストレスとなり、それが余計に拒否行動を強める悪循環を生むことがあります。(出典:エデュテ)
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以上のように、2歳児がご飯を嫌がるのは自然な発達現象である場合が多い一方、感覚過敏や健康問題が影響していることもあります。
まずは観察し、優しく対応することで、少しずつ「食べられる」「食べてみたい」という気持ちを育てていきましょう。
どうしたら食べてくれるか
優しい対応しましょう!とか言いながら、わたしも、ついつい、強い口調で【早く食べない!】って言ってしまいます。。。
怒るのは良くないと理解はしているものの、【まあいっか】の精神がなかなか、身につきません。
まずは、どのような対策を取れるかを確認してみましょう。
1. 自我の芽生え(イヤイヤ期)への対策
子どもが自分で選びたい気持ちを尊重し、「どっちのお皿がいい?」など選択肢を与えてみましょう。
また「一口食べてみる?」と提案型の声かけも効果的です。
大人の思い通りに動かそうとせず、子どもの“やりたい”を上手に活かす工夫がポイントです。
2. 感覚過敏や味覚の発達への対策
味や食感の感じ方に敏感な子には、見た目や食感に変化をつけて工夫しましょう。
たとえば野菜を細かく刻んだり、すりおろしたりするだけで食べやすくなることも。
無理に食べさせず、「食べられたらラッキー」くらいの気持ちで接することが大切です。
3. 新しい食べ物への警戒心(食物ネオフォビア)への対策
初めての食材には無理に食べさせず、まずは触ったり見たりするだけでもOK。
家族が楽しそうに食べている様子を見せることで、興味を持ちやすくなります。
何度も見慣れることで安心感が育ち、自然と口にする日がやってきます。
4. 気分・体調・環境の変動への対策
遊び疲れや眠気があるときは無理に食べさせず、少し休憩してから食事を出すのも方法です。
また、テレビやおもちゃを片づけて、落ち着いた環境で食事に集中できるよう工夫しましょう。
その日の様子をよく観察することがカギです。
5. 栄養的成長の波への対策
日によって食べる量にムラがあっても、数日単位で栄養が取れていれば心配いりません。
「今日はあまり食べなかったけど明日また食べるかも」と、長い目で見ましょう。
おやつの時間と量を調整するだけでも、夕食の食欲が変わることがあります。
6. 医療的・発達的な要因への対策
特定の食材や食感に強く反応する場合は、無理に食べさせず、医師や専門機関に相談することが大切です。
自己判断せず、専門的なアドバイスを受けながら、子どもの特性に合った食事の形を一緒に考えていくことが安心につながります。
7. 親の反応による影響への対策
「なんで食べないの!」とつい叱ってしまいがちですが、怒ることで子どもはさらに食事を嫌がるようになります。
完食を目標にせず、「食べられた分だけでOK」と捉えましょう。
食事は“楽しい時間”であるという雰囲気づくりがとても大切です。
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上記に書いたものは、あくまで、対応例です。
他にも色々あると思うし、皆さまのお子さんにしか、通用しない手段があるかもしれません。
色々と試してみて、成功したら、ラッキーくらいの感覚が大切です。
わが家で試してよかった工夫
わたしたちも、色々試してみました。
その中でも効果があった対策をご紹介します。
選んでもらう
長男が食事に興味を持てるよう、食べ物や飲み物、食器を自分で選ばせる工夫をしました。
「今日はどれにする?」と問いかけると、目を輝かせて真剣に選びます。
自分で選んだという実感が「食べてみよう」という意欲につながり、以前よりもスムーズに食事が進むようになりました。
とくに、「ふりかけ」選びは、毎日の日課になっていて、本人も走って選びに来ます。
「自分で決めたい」気持ちを尊重することで、少しずつ食べることに前向きな姿勢が育っているように感じます。
もちろん、食べない日もありますが。。。
食べなくても「責めない・怒らない」
長男は、食事中に「もういらない」という、ご馳走様のポーズを取ります。(まだ話せません。)
以前は無理に食べさせようとしていましたが、今は「わかったよ、また食べたくなったら教えてね」と一度下げるようにしています。
すると、しばらくしてから「やっぱりたべる!」と自分から指をさしてアピールしてきます。
無理に続けさせず、一度区切ることで息子の気持ちが整理され、食べたい気持ちが自然と湧いてくるようです。
食事を押しつけず、気持ちを尊重することで、食への興味を育てる工夫になっています。
一口だけルールの導入
長男がご飯(特に緑色の野菜)を食べたがらないときは、「一口だけ食べてみようか」と声をかけるようにしました。
「一口ならいいかな」と気軽な気持ちで口にすることで、意外とそのまま食べ始めることもあります。逆に、全然食べなくなるときもあります。
無理に食べさせようとせず、ハードルをぐっと下げることで、息子の中に「食べるって楽しいかも」という気持ちが生まれてきたようです。
最初の一歩を手助けすることで、自然と食事に向かう姿勢が育ち、少しずつ食べる量も増えてきました。
料理を手伝ってもらう
早いですが、長男に子ども用包丁を買いました。
週末は、二人で野菜を切ったり、たまごを混ぜたり、一緒に料理を作るようにしました。
結構、集中して、作業してくれてます。
これが、食べることへの興味にどれくらい貢献してるかは不明ですが、子どもとの時間を大切にしたいので、これからも続けていこうと思ってます。
その他にも、お皿を変えてみたり、野菜を細かく刻んでみたり、色々と試しましたが、食べないときは、食べません。
最初は食べてくれない、イライラなどが積もり、怒っていましたが、最近では【まあいっか】の精神を保てるようになりました。
栄養が足りないか心配?
【まあいっか】と思えるようになっても、心配ですよね。
わたしの弟にも離乳食中期になる子どもがいます。
毎回のミルクや離乳食の量に一喜一憂していて、かなり心配性です。
大人にも食べたくない気分があるように、話せないだけで、子どもにも食べたくない気分が必ずあると思います。
特に2歳頃になると、食べムラや偏食が目立つようになり、「このままで栄養は足りてるのかな?」と不安になります。
わたしも、「今日はほとんど食べてないけど大丈夫?」と、気になる日もあります。
でも、子どもの栄養は【1食・1日単位】で考えるのではなく、1週間くらいのスパンでバランスを見ればOKです。(出典:厚生労働省)
「今日は少なかったけど、昨日よく食べたな」「朝はパンしか食べなかったけど、夜はおかずをしっかり食べた」など、トータルで見れば意外とバランスが取れていることも多いんです。
それでも「どうしても心配…」という日には、幼児向けの栄養補助食品やスムージー、ヨーグルト、ふりかけなども活用しています。
無理に完璧な食事を目指さず、補えるところはうまく頼る。
これも立派な育児だと思います。
また、「親が楽しんで食べる姿を見せるのが、いちばんの食育です」は、その通りだな、と思ってます。(出典:厚生労働省)
子どもは、大人の様子を本当によく見ています。
すぐに真似するから困ってもいますが。。。
「これ美味しいね」と言いながら笑顔で食べていると、息子も興味を持って近づいてくることがあります。
“きちんと食べさせなきゃ”と力が入りすぎると、親も子も疲れてしまいます。
まずは家族で楽しく食卓を囲むこと、それが子どもにとっての「食べる意欲」を育てる大切な第一歩なのかもしれません。
6. おわりに:正解じゃなくても“我が家のペース”で
もちろんです。以下に、ブログ記事の「おわりに」部分を500文字程度で再構成した文章をご提案します。
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おわりに:正解じゃなくても“我が家のペース”で
子どもの食事に悩むのは、それだけ真剣に向き合っている証。SNSや他の家庭と比べて「うまくできていない…」と感じることもあるかもしれません。でも、子どもにはそれぞれのペースと個性があり、「うちの子にはこれが合っている」と思える方法を見つけていくことが大切だと思います。
うまくいかない日も、食べてくれない日もあるけれど、「今日は一口でも食べたね」「少しでも興味を持ってくれたね」と、小さな変化を一緒に喜べることが、育児の支えになるはずです。
完璧じゃなくて大丈夫。今日できなかったことが、明日できるかもしれません。「我が家らしく」「わが子らしく」、少しずつ、少しずつ前に進んでいけたらいいですね。
このブログが、あなたの不安を少しでも軽くし、ほっとできる時間につながれば嬉しいです。
今日もお疲れ様でした。