月次レポートでchatGPTにリスク管理について、分散投資の助言がありました。
分散投資の強化が重要です。現在のポートフォリオはNTT、テスラ、エア・ウォーターなど個別銘柄に集中しているため、株価変動リスクに対して脆弱です。セクターや地域、資産クラス(例えば、株式以外に債券や不動産投資信託(REIT)など)に分散投資を行うことで、リスクを分散させ、特定の市場や銘柄の不調が全体に与える影響を軽減できます。
出典:2024年09月レポート
株式以外で考えると、不動産、投資信託などありますが、前々から気になっていた「金」への投資を考えてみようと思います。
金への投資とは?
金への投資は、インフレや経済不安が懸念される時に注目される資産運用の方法のひとつです。金は、歴史的に価値の保存手段として信頼されており、その価格は世界情勢や通貨の動向に左右されやすいため、他の資産と異なる動きを見せることが多いです。特に、株式市場の下落や経済危機の際に価値が上がる傾向があるため、資産の分散投資やリスクヘッジとして人気があります。
つまり、株式しか保有していないジロッパー君にとって、金への投資はリスクヘッジになり得るということです。
投資手法
金投資にはさまざまな方法があります。まず、直接的な方法として「現物の金」を購入する方法があります。金地金や金貨を保有することで、実際に手元に資産を持つことができる点が魅力ですが、保管場所や盗難のリスクに注意が必要です。次に、「金ETF」や「金連動型ファンド」を通じて証券口座で取引する方法もあります。これにより、保管や管理の手間を省きながら金の価格変動による利益を得ることができるため、多くの投資家に支持されています。また、証券口座を利用した「金先物取引」もありますが、レバレッジをかけた取引が可能な分、価格変動のリスクが大きく、初心者には難しい投資方法とされています。「金」と一言でいっても、投資手法はいろいろとあるようです。
メリット・デメリット
金への投資にはメリットとデメリットがあります。主なメリットは、経済情勢に左右されにくい安全資産として、通貨の価値が下がっても金の価値は比較的安定している点です。また、インフレ対策としても有効であり、長期的に価値を保持することが期待されています。一方で、金は配当や利子を生まないため、保有しているだけでは資産が増えない点がデメリットといえます。また、金の価格は短期的に大きく変動する可能性があるため、長期保有を前提とした戦略が重要です。
株式投資とは違って、保有しているだけでは資産が増えないという点がポイントですね。
金を購入する場合、コストや商品の特徴をしっかりと理解して選ぶことが大切です。証券会社によって手数料や取引条件が異なるため、各社のサービス内容を確認して自分に合った取引環境を選ぶことが推奨されます。
投資手法
まずは金への投資手法を詳しく見ていきましょう。
金ETF
金価格に連動するETF(上場投資信託)を購入することで、金の価格変動による利益を得ることが可能です。ETFは取引所で株式と同じように売買できるため、流動性が高く、小額からの投資が可能です。
SBI証券では、国内外の金ETFを取り扱っており、投資家の多様なニーズに応えています。主な特徴は以下のとおりです。
多様な商品ラインアップ
国内ETFとして「SPDRゴールド・シェア(1326)」や「純金上場信託(現物国内保管型)(1540)」、海外ETFとして「SPDR ゴールド シェア(GLD)」や「iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)」など、複数の金ETFを提供しています。
少額からの投資が可能
金ETFは1口単位での取引が可能であり、比較的少額から投資を始められます。これにより、初心者や資金に限りのある投資家でも金への投資が容易になります。
リアルタイムでの取引
ETFは株式と同様に取引所でリアルタイムに売買できるため、市場の動きに合わせた迅速な取引が可能です。これにより、投資機会を逃さずに対応できます。
手数料の明確さ
SBI証券では、国内ETFの取引手数料は国内株式と同様であり、海外ETFの手数料も明確に設定されています。これにより、コストを把握しやすく、投資計画を立てやすいです。
情報提供の充実
各ETFの商品概要やリスク情報、過去のパフォーマンスなど、投資判断に必要な情報が公式サイトで提供されています。これにより、投資家は十分な情報を基に意思決定が可能です。
これらの特徴により、SBI証券での金ETF取引は、多様な選択肢と利便性を提供し、投資家のニーズに応えています。
金先物取引
金先物は、将来の一定時期に特定の価格で金を売買する契約です。レバレッジを効かせて取引できるため、大きなリターンが期待できますが、その分リスクも高く、価格変動に敏感です。
SBI証券では、金先物取引を通じて金の価格変動を活用した投資が可能です。主な特徴は以下のとおりです。
少額の証拠金で取引可能
金先物取引はレバレッジを活用でき、少額の証拠金で大きな取引が可能です。例えば、2024年1月15日時点で、金先物の証拠金は約2,500円であり、1単位あたり10g(約10万円相当)の取引が可能です。
トレンドが発生しやすい市場
金は価格変動要因が多く、値動きが活発であるため、トレンドが発生しやすい市場とされています。これにより、投資家は市場の動向を捉えやすく、戦略的な取引が可能です。
差金決済取引の採用
金先物取引では、実際の金の受け渡しを行わず、売買差額のみを決済する差金決済取引が採用されています。これにより、手間を省き、効率的な取引が可能です。
リスク管理の重要性
レバレッジを活用することで大きなリターンが期待できますが、その分リスクも高まります。市場の急激な変動により、証拠金以上の損失が発生する可能性があるため、適切なリスク管理が求められます。
取引時間と手数料
SBI証券では、金先物取引の取引時間や手数料が明確に設定されています。具体的な取引時間や手数料の詳細は、公式サイトで確認することが推奨されます。
これらの特徴を踏まえ、SBI証券での金先物取引は、資金効率を高めつつ、戦略的な投資を行いたい投資家に適した選択肢といえます。ただし、リスク管理を徹底し、市場動向を注視することが重要です。
金連動型投資信託
金の価格に連動する投資信託もあります。ETFと違って非上場のため取引にやや制約があるものの、専門家が運用している点で初心者にも比較的利用しやすい選択肢です。
SBI証券では、金価格に連動する投資信託を複数取り扱っており、投資家の多様なニーズに応えています。主な特徴は以下のとおりです。
多様な商品ラインアップ
SBI証券では、「iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)」「三菱UFJ 純金ファンド」など、金価格に連動する投資信託を提供しています。これにより、投資家は自分の投資目的やリスク許容度に合わせて商品を選択できます。
少額からの投資が可能
投資信託は1,000円程度から購入可能であり、少額から金への投資を始められます。これにより、初心者や資金に限りのある投資家でも金投資が容易になります。
専門家による運用
各ファンドは専門の運用会社が管理・運用しており、投資家は専門家の知見を活用した投資が可能です。これにより、市場分析や銘柄選定の手間を省けます。
分配金の受取
一部の金連動型投資信託では、定期的に分配金が支払われるものもあります。ただし、分配金の有無や頻度はファンドによって異なるため、事前に確認が必要です。
手数料とコスト
投資信託には購入時手数料や信託報酬が発生します。SBI証券では、購入時手数料が無料のファンドも多く取り扱っていますが、信託報酬は各ファンドで異なるため、事前に確認することが重要です。
これらの特徴により、SBI証券での金連動型投資信託は、少額から専門家の運用を活用した金投資を検討する投資家にとって、魅力的な選択肢となっています。
純金積立
毎月一定額を積み立てて金を購入する方法です。価格の高低に関わらず積立を続けることで、平均取得価格を抑える「ドルコスト平均法」の効果が期待されます。
SBI証券の純金積立は、少額から手軽に金投資を始められるサービスです。主な特徴は以下のとおりです。
少額からの積立が可能
毎月1,000円から積立が可能で、初心者や資金に限りのある方でも無理なく投資を開始できます。
手数料の低さ
買付手数料は購入金額の1.65%(税込)と、業界内でも比較的低水準に設定されています。これにより、長期的な積立でもコストを抑えられます。
ポイント還元サービス
積立手数料の1%相当がSBIポイントとして還元され、貯まったポイントは現金や他のポイントに交換可能です。これにより、投資をしながらポイントも貯められるメリットがあります。
高純度の金を保有
積立で購入する金は純度99.99%の高品質な金地金で、信頼性の高い資産形成が可能です。
現物受取が可能
一定量以上の積立で、金地金を現物として受け取ることができます。ただし、受取時には別途手数料や費用が発生するため、事前の確認が必要です。
オンラインでの手続き
口座開設から積立設定、取引状況の確認まで、すべてオンラインで完結でき、手間をかけずに管理できます。
これらの特徴により、SBI証券の純金積立は、手軽さとコストパフォーマンスを兼ね備えた金投資の選択肢として、多くの投資家に支持されています。
それぞれの手法には特徴があるため、投資目的やリスク許容度に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。
手法選択
前のパートでSBI証券における4つの投資手法を紹介しました。
この中から、どれにするか選ぶ訳ですが、ジロッパー君は、「純金積立」で即決でした。だって純金積立なら金を現物で受け取ることができるんですよ!
SBI証券の純金積立における現物受取(現物転換)には、以下の条件と手続きが必要です。
現物受取の条件
最小申込数量
- 金:1kg(1,000g)
- プラチナ:1オンス(約31.1035g)
- 銀:100オンス(約3,110.35g)
これらの数量以上で現物転換の申請が可能です。
手数料と費用
- 配送料:現物を自宅まで配送する際の費用
- 引出料:現地保管先からの引出しにかかる費用
- 保険料:配送中の事故等に備えた費用
- 消費税:日本国内への持ち込み時に発生する費用
これらの費用は、申込時に概算金額が提示され、確定後に金・プラチナ取引口座から引き落とされます。
申込可能期間
・毎週金曜日15:00から翌月曜日10:00まで
この期間内に申請が必要です。
配送スケジュール
・申込締切後、原則としてその週内に現地保管先から自宅まで配送されます。ただし、税関での手続きに時間がかかる場合があります。
注意事項
- 配送先住所や連絡先情報が正確でない場合、配送が遅延または不可能となる恐れがあります。
- 日本国内への持ち込み時に消費税が発生し、配送業者(FedEx)から請求されます。
- 税関でのチェックに時間がかかる場合があり、状況によってはSBI証券から連絡が入ることがあります。
これらの条件を満たし、手続きを行うことで、SBI証券の純金積立で積み立てた金・プラチナ・銀を現物として受け取ることが可能です。
シミュレーション
金1kgを現物受取するには、いくら必要かシミュレーションしてみました。
現物受取する際の費用
①金の購入費用
金1kg(1,000g)の価格は、購入時の金相場により変動します。例えば、金の価格が1gあたり7,000円の場合、1kgは7,000円 × 1,000g = 7,000,000円となります。
②現物転換手数料
現物転換には、配送料、引出料、保険料、消費税などの費用が発生します。これらの費用は、現地取次先(GBI)からのドル建てで提示され、SBI証券の為替レートを適用して日本円で算出されます。具体的な金額は、申込時の為替レートや手数料により異なります。
③消費税
日本国内への金の持ち込み時には、消費税が課されます。消費税率が10%の場合、金1kgの価格が7,000,000円であれば、消費税は7,000,000円 × 10% = 700,000円となります。この消費税は、配送業者(FedEx)から請求されます。
なお、金の価格や為替レート、手数料は日々変動するため、実際の費用は異なる可能性があります。最新の情報や詳細は、SBI証券の公式サイトでご確認ください。
まとめると、
- 金の価格:7,000,000円
- 現物転換手数料:50,000円(為替レートや手数料により変動)
- 消費税:700,000円
つまり、合計費用は7,750,000円になります。現物化するだけで、追加で750,000円もの費用が発生します。なんか現実的ではない気がします。。。
そもそも金1kgを保有するためには、足元の金相場(14,000円/g)では、15,450,000円が必要です。まだまだ道のりは長いですね〜
実際の取引
まずはSBI証券における、実際の取引の流れを説明します。
1.証券総合口座の開設
まず、SBI証券の証券総合口座を開設します。既に口座をお持ちの場合は、このステップは不要です。
2.金・プラチナ取引口座の開設
次に、金・プラチナ取引口座を開設します。ログイン後、画面右下の「取引と口座開設」から「金・銀・プラチナ」の「開設」を選択し、手続きを行います。
3.資金の準備
証券総合口座に入金し、金・プラチナ取引口座へ資金を振り替えます。振替は、ログイン後の「入出金・振替」メニューから行えます。
4.取引の実行
積立の場合
金・プラチナ取引サイトにアクセスし、「取引」タブの「積立取引」から新規設定を行います。積立方法として、毎月一定金額を積み立てる「定額積立」と、毎月一定数量を積み立てる「定量積立」が選択可能です。
設定に基づき、毎営業日8:15頃に自動的に買付が行われます。約定価格は発注時点の価格が適用されます。
スポットの場合
金・プラチナ取引サイトにアクセスし、「取引」タブの「スポット取引」から注文を行います。取引時間は営業日8:30~翌5:00までで、ほぼ24時間取引が可能です。
注文画面で、商品(例:金)、取引(買付または売却)、取引種別(「金額指定」または「グラム指定」)を選択し、買付金額または買付数量を入力します。
価格問い合わせを行い、提示された価格で15秒以内に注文を確定します。価格は5秒ごとに更新されるため、狙ったタイミングでの取引が可能です。
5.取引状況の確認
ログイン後、取引履歴や残高照会画面で、取引状況や保有量を確認できます。
これらの手順により、SBI証券での金のスポット購入を効率的に行うことができます。
ジロッパー君の場合
純金積立にした場合には、さらに、「積立購入」か「スポット購入」を選択する必要があります。2024年10月レポートから投資ポートフォリオを見てみます。
合計583,876円
運用していない預り金からしか、金を購入出来ないので、預り金から9万円を金取引口座に移しました。
あとは、積立設定するか、スポット購入するかです。違いは、購入頻度とタイミング、目的にあります。
積立は、毎月一定額を積み立てて自動的に金を購入する方法です。価格の上下に関わらず定期的に購入を行うため、平均取得価格を抑える「ドルコスト平均法」の効果が期待できます。長期的な資産形成やリスク分散を目的とする人に適しています。
スポット購入は、その時点の金価格で即時に購入できる方法です。購入タイミングを自身で決められるため、相場が下がった時に一括で購入したい場合に適しています。短期的な価格変動に応じた投資を好む人に向いています。
ジロッパー君は長期投資を基本としているので、積立が良い気がしますが、スポットを選択しました。
理由は金の価値が上昇し続けると考えているからです。例えば、現在15,000円/gの価格が2040年に30,000円になったとします。スポットで90,000円分購入すれば、平均取得価格は15,000円ですが、積立の場合には、15,000円より高くなることは、明白です。
(金の価値が急激に下がるリスクはありますが。。。)
まとめ
2024年11月から購入を始めました。
詳細は月次レポートにてご報告します。
株式の保有割合に応じて、2040年までには追加購入していきたいと思います。
そして、金の延べ棒を手元に置きたいです笑
それではさよなら~