出生前診断は夫婦で話し合って決めましょう。
今回のポイント
こんにちは、東京勤務のサラリーマン、ジロッパー君です。
2021年12月に妻の妊娠が判明し、今は妊娠10週目となりました。
この時期になると「出生前診断」についての話題が出てくるころだと思います。
・出生前診断はどのようなものがあるのか。
・精度、費用はどれくらいなのか。
・出生前診断で何が分かるのか。
このような疑問があるのではないでしょうか。
結論から言うと、出生前診断は可能性のみが分かる「非確定検査」と確実に診断がつく「確定検査」に分かれており、費用は高額です。
そして、私たち夫婦は「出生前診断」を受けない選択をしました。
今回の記事では、
・出生前診断とは何か
・どのような検査があるのか
・受ける、受けないの判断は
の3つのポイントについて説明していきます。
気になる方は是非、読んでみてください。
出生前診断とは何か
妊娠10週目くらいになると「出生前診断」というキーワードが出てくること、耳にすることが多くなると思います。
ジロッパー君は「出生前診断」の言葉はニュースとかの情報で知っていましたが、そもそもの認識が間違っていました。
<ジロッパー君の以前の認識>
出生前診断とは赤ちゃんが産まれる前に障害の有無を確認することによって、赤ちゃんを産む、産まないを選択するもの。
これ少し違います。
正しくは、「パパninaru」の記事より
出生前診断の本来の目的は、お腹の中の赤ちゃんの病気を診断すること。
(中略)
生まれる前に赤ちゃんの状態や疾患を調べておくことによって、赤ちゃんに合わせた最適な分娩方法や養育環境を検討することができる
出所:パパninaruより
つまり出生前診断とは、病気を診断するもので産む、産まないを選択するものではないとのこと。
ただ現実は違うようです。
2013年に新型出生前診断が導入されてから、5年半の間に6万人を超える人が検査を受けました。その中で陽性が確定した人の9割が中絶を選択していると報告がありました。
出所:DNA先端医療株式会社より
これが私の認識が間違っていた理由であると思います。
検査を受けて陽性診断のうち9割は中絶を選択しているとのこと。
多いとは思いますが、
それぞれの夫婦が検査前や検査結果によって物凄く悩んで決めたことなので、私がとやかく言うことではないと思います。
なので、
「出生前診断=お腹の赤ちゃんの病気を検査すること」
が一番良い認識であるかなと思います。
検査後の判断はそれぞれの夫婦が決めることなので。
病気を検査するという広い意味では、妊婦健診で実施する「超音波検査」も出生前診断と言えますが、狭い意味では「染色体の病気」を検査することです。
初めてのたまごクラブの情報によると、生まれつきの病気や障害の原因として「染色体疾患」によるものは25%であり、全体の50%ははっきりと原因が分からないものとなっています。
なので染色体疾患は生まれつきの病気のうちの一つであるため、出生前診断を受けて陰性でも、何らかの生まれつきの病気を持っている可能性があることは理解しておかなければなりません。
そして更に出生前に染色体疾患が見つかっても根本的な治療には繋がらないことも理解しておかなければなりません。
出生前診断の種類
出生前診断とは何かについて理解できたと思いますので次はどのような検査があるか見て行きましょう。
先程も触れましたが超音波検査も広い意味では出生前診断に含まれますが今回は狭い意味のみの説明とします。
冒頭でも記載しましたが、検査内容は大きく分けて「非確定検査」と「確定検査」2つがあります。
それぞれの検査にどのような種類があるか「初めてのたまごクラブ」にまとまった情報がありますのでそこから抜粋して表を作っていきたいと思います。
①母体血清マーカー検査<非確定検査>
<概要>
☆血液検査によって染色体疾患の確率を出す | |
検査時期 | 妊娠15~18週ごろ |
検査方法 | 採血による |
費 用 | 2~3万円程度 |
母体血清マーカー検査で分かることは、ダウン症、18トリソミー、神経管の形態異常の可能性が高いかを調べる。
②コンバインド検査<非確定検査>
<概要>
☆胎児超音波検査と母体血清マーカー検査を組み合わせたもの | |
検査時期 | 妊娠11~13週6日 |
検査方法 | 超音波検査及び母体血清マーカー検査による血液検査 |
費 用 | 4~5万円程度 |
コンバイン検査で分かることは、ダウン症、18トリソミーの確率がわかる。
③NIPT(母体血胎児染色体検査)<非確定検査>
<概要>
☆血液検査によって3種類の染色体疾患の可能性の有無をチェック | |
検査時期 | 妊娠10~16週ごろ |
検査方法 | 採血による |
費 用 | 18~20万円程度 |
NIPT検査で分かることはダウン症、18トリソミー、13トリソミーの可能性を調べる。
④羊水検査<確定検査>
<概要>
☆確実に染色体疾患を診断できるものの流産のリスクあり | |
検査時期 | 妊娠15~18週ごろ |
検査方法 | お腹に針を刺し羊水を15~20ml採取する |
費 用 | 15~20万円程度 |
羊水検査で分かることは、ダウン症、18トリソミー、13トリソミーの確定診断。
このような種類の出生前診断があります。
非確定検査で陽性が判明した場合は「羊水検査」を受け、確定診断する流れになるようです。
費用はどれも高額です。
また検査時期も限られていることから、出生前診断を受けるか否かの判断も早めにする必要があります。
出生前診断を受けるか否かの判断
出生前診断を受けるか、受けないかは安易に判断せず、夫婦で話し合うことが大切です。
私たちの場合は、赤ちゃんに染色体疾患があった場合でも産み、育てると決めました。
なので、出生前診断は受けないという判断に至りました。
この判断もそれぞれの夫婦ごとに違うものであると思います。
海外の状況が少し気になったので調べてみました。
日本や世界における出生前診断を受ける割合はどのようになっているでしょうか。
<日本>
出生前検査の非確定検査は1.7%、確定検査は1.2%の妊婦さんが受けています。倫理的な観点から、すべての妊婦さんに出生前診断の積極的な説明はされていません。
出所:DNA先端医療株式会社より
<アメリカ>
出生前診断の非確定検査は70%、確定検査は5~10%の妊婦さんが受けています。すべての妊婦さんに、出生前診断の選択が説明されます。
出所:DNA先端医療株式会社より
<イギリス>
出生前診断の非確定検査は84.4%、確定検査は5.4%の妊婦さんが受けています。すべての妊婦さんに、出生前診断の選択が説明されます。
出所:DNA先端医療株式会社より
上の引用をみる限り、日本において出生前診断を受ける割合はアメリカ、イギリスと比べて少ないことが分かります。
これは無痛分娩にも同じことが言えると思います。
日本では自然分娩が一般的で、無痛分娩の割合はまだまだ少ない。
私たちの場合は、無痛分娩を選択しました。
もし私が女性となり出産するなら痛いのは嫌です。
「痛いの嫌だ」
これは男性も女性も同じであると思います。
ただ、やっぱり自然分娩か無痛分娩かを選択するのは、それぞれの夫婦が決めることです。
出生前診断を受けるか受けないかも夫婦で決める。
これしかないです。
受ける、受けないのどちらかが正解というものではないと思いますので。
まとめ
今回の記事内容を再度確認してみましょう。
まず出生前診断とは何か?
出生前診断とはお腹の赤ちゃんの病気を検査すること
出生前診断にはどのような種類があるのか?
出生前診断には確定検査と非確定検査の2種類がある
出生前診断を受けるか受けないかの判断はどうすればよいのか?
出生前診断を受けるか受けないかは夫婦で話し合うことが大切
この3つのポイントを理解しておきましょう。
最後に
妊活から出産まで様々な選択に迫られると思います。
妊活前ならブライダルチェックを受けるか受けないか。
妊娠中なら自然分娩か無痛分娩か。
そして出生前診断を受けるか受けないか。
私もそれぞれの場面で夫婦で話し合い、選択をしてきました。
ブライダルチェックは夫婦で受ける選択をしました。
分娩方法は無痛分娩を選択しました。
そして出生前診断は受けないを選択しました。
夫婦で決めたことなので後悔はしてないです。
夫が決める。
妻が決める。
どちらかが一方的ではダメだと思います。
夫婦で決める。
これが一番です。
これからも妻としっかりと向き合って歳を重ねていきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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